最北の一歩(徒歩日本縦断#1)

始発のバスで日本最北端の地 宗谷岬に降り立った。

今回の旅のスタート地点であり、今後一生忘れることのないであろう人生最大の旅が始まる

民宿宗谷岬の壁に伝説の第一歩を記す

旅の相方はリヤカーの山田くん

熱苦しい男2人とリヤカー山田くんとの伝説に残る?日本縦断の旅路の第一歩を踏み出した。

やはりリヤカーでの旅は大いに目立つらしく、宗谷岬で既に5人以上に声をかけられお話ししてもらったので、これからリヤカーと男2人を見かけたら是非とも声をかけて応援して欲しい。

そして、午前7時30分。天気は曇り、気温は17度、軽やかに宗谷岬を抜けていよいよ南への国道を降り始める。

正直宗谷岬に来るのは3回目だし、自転車日本一周の時に始めて来た感動に比べれば感動はしなかったが、今回の旅が果てしなすぎて、スタートの実感が湧かなかったという言葉が正しいかもしれない。

2人ともヤケにふわふわした足取りで、それでも確実に南へと歩き出す。


今日の旅路 宗谷岬から稚内市街まで

スタートしてから1時間

「まぁまぁ歩いたろ」と思い、どのくらい歩いたかマップで確認したら驚愕した

「5キロ?!」いや1時間って結構あるのに、5キロはやばいだろ…

正直自転車旅に慣れていて、歩きの過酷さを知らなかった。自転車でも1時間で15-20キロは進むのに5キロは驚愕だ。しかも軽やかに歩いてたから結構早く来たつもりだったのに…

それでも最初はやはりスタートのワクワクと北海道の風景に背中を押されてぐんぐん進む。

北海道はやはり特別だ。

2年連続で北海道を旅しているが、多分この先何年来ても同じことを思うだろう。

まっすぐに続く直線の右には海、左は草原、目の前には利尻富士。

もうこれ以上何を望むことがあるんだ?ってくらいの風景だ。まぁ、進むのが遅い分利尻富士も飽きるほど目の前に見たけど、刻一刻と変わる海風と利尻富士を楽しみながら、ただひたすら歩き続ける。それもまた歩き旅のいいところかもしれない。

歌だって歌い放題だ。

どうせ周りに誰もいない荒野の中だ。

自分たちのお気に入りの音楽をかけながら熱唱して歩く。

スタート20キロを過ぎた辺りから、腰と太ももが痛い。バックパックを背負っての20キロ徒歩はなかなかキツイらしい。

だけどこれから日本を3000キロ以上歩かないと辿り着かない波照間島を目標に掲げてしまっては、もう止まることなんてできない。

たかが20キロでくたばれるか!と2人で尾崎豊を熱唱しながらただ歩く。

そんな気合いで残り6キロに迫った時、事件が起きた。

山田くんの右足(タイヤ)がぐらついてる…

明らかに山田くんの右足がおかしいのだ

ふらふらと蛇行している

すぐに確認してみた結果。

スポークというタイヤの車輪を支える部品が明らかに緩い。

すぐさまネジを締めてみたが治らない…

アマゾンで格安で買ったリヤカーだからか、

荷物の重さもあるだろうが、明らかにこのままこの先3000キロもの旅を続けられる状況では無くなっていた。

焦った2人は急いで稚内中の自転車屋に電話をしてみるが、どこもリヤカーは取り扱っていないし、そもそも日曜だから休みもある

藁にもすがる思いで、最後の一件、戸川自転車商会というところに電話してみると

「リヤカーだったら治るかもしれないからとりあえず来てみて」

正直その自転車屋さんは、今日の目標から2キロも離れていて、往復4キロもの寄り道になる。

初日の疲れや山田くんが早速壊れかけのリヤカーになったことへの不安も重なって疲労困憊になっていたが、今後の北海道の道のりの過酷さを考えたら今治すしかなかった。

一筋の光を目指して、ひたすら自転車屋に寄り道。

正直話す気力もなくなるほど心身ともにやられていたが、最後の力を振り絞って辿り着く。

するとみるみるうちに治っていく山田くん。

さらに店主さんも奥さんも本当にいい人で、無償でリヤカーの補強をしてもらうという奇跡が起こった。

気づけば山田くんはスタートより強化されて2人の元に戻って来たのだ。

何という奇跡だろう。

旅はこれだから面白い。

偶然の出会いにこんなにも助けられるのだから

そして最後は「怪我だけには気をつけて、無事沖縄までいけよ!」と激励の握手をしてもらい、最強になった山田くんとともに新たな一歩を歩き出すのであった。

向かうのはライダーハウスみどり湯

タクマにとって初めてとなるライダーハウスの素晴らしさをどうしても味わって欲しくて、つい連れて来てしまったが、きっと気にいると思う。

新しい旅人との出会いに乾杯しながら、その日の夜は更けていった…

歩行距離 35キロ

北海道 宗谷岬→ライダーハウスみどり湯

こうやって地図上に行程をなぞると果てしなすぎる…笑笑

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