薄暑(徒歩日本横断#12)

12日目の今日は道の駅なかさつないで起床

朝日がテントに差し込んできて目が覚める

今日はいい天気になりそうだ

ちなみにこの道の駅は目の前にマックスバリュがあるので、ご飯も半額弁当を狙ってお安く済むし、なかなか好条件の道の駅だった。

そんな今日は23キロという短めの距離を歩いて忠類という町にある無料キャンプ場へ向かう

西に向かうはずなのに歩く方向はなぜか東南方向

テントを片付け、爽やかな風が吹き込む夏の朝の風に深呼吸をし、歩き出す。

向かう道の右側には常に日高山脈が聳える

思えばこの旅路で山脈に突き当たるのは初めてか、このなんとも言えない精悍な気持ちを忘れていた。向かい立つ山脈を越えなければ次の土地に辿り着けないと奮い立ち、そして大地の果てしなさを知るような、盆地から見る山脈の様子にはそんな精悍さが備わる。

次の更別村に入ってからは朝の雲も何処かへ行き、気温がぐんぐん上がる

十勝平野は相変わらず雄大だ

ただ暑さに関して言えば、4日前ほどの灼かれるような暑さに比べると格段に過ごしやすい

そういえばもうお盆も終わり。北海道は今、夏と秋の狭間にいるのだろう。今でこそ晴れが続いて夏が勝っているが、これで雨が何日か続けば、本格的に秋の風になり、北海道の短い夏は終わってしまうのだ。例年「お盆を過ぎたら夏は終わり」と言われる北海道でまだ夏を味わえていることに感謝すべきなのだろう。

きみはこの夏の果てを見たか

本州は例年にない猛暑で熱中症警戒アラートなるものも出されるほどらしいが、北海道は本州で言えば薄暑であろう。日差しは強くとも、広い大地から、決してアスファルトに熱されることのない冷涼で爽やかな風が吹き抜けてくる。

どこまでも伸びる一本道に、流離う旅人1匹

うん。悪くない。今日はいい調子だ

膝が痛くなってから歩き方を矯正して早5日ほど経つが、あれから痛くはなっていないし(たまに歩く距離が長かったら休憩をとらないと違和感があるが)身体自体もだいぶ旅人仕様に出来上がってきた。ただここに来て腰がビリビリ痛む時がある。これ自体は去年からたまにあって、バックパックは腰で重さを支える以上仕方がないが、やはり忍耐をしなければならないことはいくら慣れても永遠と続くのだ。

そんな呪縛に苦しみながら最後の山を降りている時

インスタで応援してくださっている方に声をかけていただき、差し入れと激励の言葉を頂く。

それだけで元気がみなぎってきて、腰の痛みは消えてしまった。やはり人の力というものは偉大だ。もらったゼリーとアクエリアスを流し込み、残り5キロを歩く

そして午後1時にはキャンプ場到着

こんなに早く目的地に着くとやはり余裕があり過ぎて嬉しい。野宿ではないので、遠慮なくテントを張って荷物を置いて

1番来たかったナウマンゾウの博物館にきた

そう、ここ忠類は日本で初めてナウマンゾウの全身骨格が見つかった場所なのだ

ナウマンゾウといえば古代に生きる大型の象

古代ロマンを感じずにはいられないこの博物館で、一人勉強会だ。

同時に日本の古代の生態系も勉強したけど、日本に昔虎がいたのすごくない?!サイもだよ

全然想像できないけど、地球は一つなんだなぁとこんなところで感じてしまうとは。

そしてお目当て、ナウマンゾウの全身骨格

純農村だった忠類村から世界的な発見のナウマンゾウの全身骨格が発掘され、1970年代当時はそれはそれはすごい騒ぎだったそうだ。

しかも道路工事中に偶然発掘されたという。

第一発見者が「理科の授業でみた象の歯のほねそっくりやー!」と気づき、そこから発掘が始まったらしいが、逆にいえばその人が気づかなければ今頃このナウマンちゃんはアスファルトの下…それもまたロマンなのかもしれない。

だって横石が歩いてきたこの道の下に、もしかしたらとんでもない発見が眠ってるかもしれないんだぜ?

ナウマンゾウは泥炭地に足を取られて死に、化石になったらしいが、勉強してから改めて忠類の地を見て思う。この今歩いてきた大地のどこかで、3万年前はこんなにも大きな動物達が悠然と歩いていて、それが当たり前の世界だったのだということを。そして地球の46億年の歴史からしたら3万年前など秒で過ぎる。だからこそこのナウマンゾウにはロマンがあるのだ。今から3万年後。この地球にはどんな生き物が歩いているんだろう。はたまた人類や文明などとうに消え失せ、また白亜紀のように恐竜が闊歩しているかもしれないのだ。

そんな歴史に想いを馳せ、まだ3時にもなっていないが近くの温泉にゆったり浸かる。

近くに温泉もコンビニもあって無料キャンプ場とはますます気に入った。ちなみにこのキャンプ場はお盆にもなると広い敷地いっぱいいっぱいに人が集まるらしい。そりゃそーだよなと思いながら

一人百円ビールで乾杯。

こうやって余裕のある1日も悪くない

というか明日からどんどんと襟裳岬という名の北海道でも秘境に向かっていく。温泉に浸かるのも冷たいビールを飲むのもしばらくお預けだ。だからこそ今日は今後のためにも、まだ見ぬ旅路に想いを馳せて気持ちよく終わらせることにしよう。

歩行距離 25キロ

北海道 中札内村→忠類

総歩行距離 374キロ

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