ミチバタ(徒歩日本横断#41)

41日目の今日は茨城県にある道の駅かつら裏の無料キャンプ場にて起床

無料キャンプ場ということで、ゆっくり眠ることが出来たが、昨晩降り続いた雨で朝は憂鬱。

止んでいるのはいいのだが、濡れたテントを撤収するのは本当にめんどくさいのだ。もちろん乾かせれば一番なのだが、乾くのを待っていてはお昼前までになってしまうため、タオルで水分を拭く程度しか出来ず、濡れたテントをしまって少し重くなったバッグパックを背負う。

そんな今日はここ城里町から10キロ程西にある栃木との県境を越えて栃木県へ、そこからさらに30キロほど歩いて真岡という街に向かう日程だ。

まずは栃木県境まで那珂川沿いの細道を進むのだが、今日は雨上がりなのと川沿いなのもあってやけに虫が多い。

よく山に入ると目の周りをしつこく飛ぶ小さなハエみたいなやついるじゃん?その行動の通り「メマトイ」っていうらしいんだけど、そいつらが20匹ぐらい大挙して顔の周りを飛び回るから本当に不快すぎて叫びながら歩いていた。せっかく雨上がりの爽やかな朝なのになぁ…

虫たちと格闘を続けながら10キロほど歩き続け、県境近くに入ると、「境松峠」という昔の常陸と下野を繋ぐ難所の峠へ

と言っても難所だったのは江戸時代の話。今はすっかり道も整備され、なんら大したことはない小さな峠だ。ただ雨で路面が濡れているので何度か滑りかけたことだけは難所だが…

割と峠を登り始めてすぐに7都道府県目

栃木県にーーーーー

イーーーーン!!!

関東は平野にぎゅっと都道府県が詰まっている分、テンポよく次の都道府県へ進むことができそうだ。栃木には祖父母の家もあるので、だんだんと見慣れた土地が増えていくだろう。

そして栃木最初の町、茂木町に入ってからはやはり目につくツインリンクもてぎの文字。なんらモータースポーツに疎い横石でも知っているので、好きな人には本当に聖地なのだろう。

国道123号に合流するとピットインの文字が続く

そしてこんな自然も

馬門の滝という滝らしい。国道沿いにドーーン!とあるので思わず立ち寄ってしまった。

関東平野とはよく言うが、北関東の更に北側にはまだ山が多く、こういった山の風景を楽しめる。

しかし茂木を越えていくと、そろそろ本格的な関東平野の始まりだ。

青々と育ったみずみずしいキャベツや

今にも地面に着いてしまいそうなほどぎっしりと身の詰まった黄金の稲穂。

本格的に平野の風景が目の前に広がり始める。

そして自転車では止まるのもめんどくさくスルーしていたこんな道端の風景も、歩き旅では目の前に広がる美しい自然の風景としていつでも立ち止まって、存分に楽しむことができる。否、もしかすると歩きという行為は遅すぎて、こういう風景を強制的に楽しめる心になったのかもしれない。道端の風景さえ楽しめなくなれば、いよいよ歩きという行為はただの苦行になりかねないのだから。

しかし横石の大切にしているブルーハーツ甲本ヒロトの名言。「幸せを手に入れるんじゃない、幸せを感じる心を手に入れるんだ」というその心待ちには歩き旅が1番近づける気がする。

道端の何気ない風景を幸せと感じることが出来る。長い間歩くことでそんな心持ちを手に入れることが出来たのか、些細なことでも幸せだなぁと思うことが増えた。

幸せを手に入れようとすると、上限のない宝の山に登り続ける心持ちで窮屈になるかもしれないが、幸せを感じる心を手に入れれば、案外道端に幸せがあることを知る。だからこそ窮屈ではなく、ありのままの自分で過ごすことができる。もちろんストレスだってない。

幸せを追って感じるストレスほど本末転倒なことはないもんねぇ…

お昼休憩は広い広い道の駅もてぎで

ここ絶対野宿できるわ…

てか旅をしてると「野宿できるかどうか」で道の駅とか公園とかを見てしまうのは職業病なのか。

午後になると雲が切れて晴れ間が見える

少し暑いがやはり季節は変わっているのか、涼しさの残る残暑という感じだ。

道端に今までの人生でみた中で一番大きなオニヤンマが転がっている。まだ綺麗なエメラルドグリーンの目をしているのに、小さなアリにたかられている昆虫界の空の王者。アスファルトの上はこいつの死ぬ場所じゃない。そう考えて静かに草の上に乗せる。勝手な考えだろうが、横石の憧れがこんな死に場所でアリにたかられているのは許せないのだ。

せめてそのエメラルドの綺麗な目だけは輝き続けて、横石の見ることのできない空の景色を見てきたその目だけは。

次に目につくのは、綺麗な黄緑と青のギンヤンマ

今にも死にかけそうに足をピクピクしている。

こいつもそっと草の上に置いてやる

なんか9月になってから、道端でこういうことばかりしてるなぁ

虫の死体を触るなんて気持ち悪いと思うかもしれないけど、歩いているとこいつらも友達のように思えてしまうのだ。飛ぶ姿は美しく、凛としたその姿でいつも横石の歩く前を元気付けるように飛んでくれていたこいつらを、まるで友達のように見ていたのだ。だからこいつらが死んでいたら少しは寂しくなる気持ちもあるんだよなぁ…普段の生活では絶対にないんだけどな、でもこんな気持ちが大切なのかなとも思う。歩き旅を通してしっかり道端の自然にまで目を向けられている証拠だ。

そして目的地の真岡市街から残り5キロほどで暗雲。

目の前に真っ暗な雲がかかってすぐに降り出す雨。急いで走って雨宿り先を探すうちに、びしょ濡れになり、もう雨宿りも諦めようかと思ったその時、止む雨。

天気予報によれば 夕方からの
降水確率は上がっている
でも雨に濡れぬ場所を探すより
星空を信じ出かけよう

雨に降られたら 乾いてた街が
滲んできれいな光を放つ
心さえ乾いてなければ
どんな景色も宝石に変わる

と同時に、雨に濡れた世界がほのかに顔を出す青空に照らされて光り輝く。

どこにでもあるような田舎の風景なのに、なぜか足が止まる。

濡れた路面にも構わずバックパックを地面において、その美しさをカメラ片手に映し出す。

少しずつ乾くアスファルトの雨上がりの匂いと雨に濡れた草の香り、水溜りに反射する空の風景。この世界は美しい。観光地だとか、有名だとか、そんなの関係なく、目の前に映る「この世界」があまりにも綺麗で…

曇天の世界からものの数十分。世界はもう新しい色に染まって回り始めていた。

そしてそのまま真岡市街へ到着。40キロの移動もなんのその、道端の幸せに元気をもらい、あっという間だったなぁ

そして今日の目的地は…

インスタで応援してくださってる方が、わざわざ「真岡に友達がやってる居酒屋があるから是非!」と招待してくださった居酒屋だ。

今日は楽しい夜になりそうだなぁ…

詳しくはまた明日!

歩行距離 40キロ

茨城県城里町→栃木県真岡市

総歩行距離 1322キロ

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2 件のコメント

  • 美しいと素直に言える心はとても素敵なことです
    トンボの死骸を死体と表現するのは優しさですね

    トンボは旅の相棒でしたよね

    2回目の自転車旅のブログ読み終えて、今は縦断旅を
    読み返しています(乗鞍エコーライン踏破まで)

    ブログも旅と同じで繰り返すと新たな発見があります
    (最初カイトさんとタクマさんを混同していました 笑)

    秋は中秋を迎えます
    これから寒くなります
    お体に気をつけて頑張ってください
    更新を楽しみにしています

    • もう読み返しも徒歩旅まで読んでくださったのですね!ありがとうございます😊そうですね!昔の旅からトンボは大切な相棒なんです笑笑
      カイトは自転車、タクマは徒歩ですね!はい!体調には気を使いながら頑張ります!いつもありがとうございます😊

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