希望の轍(徒歩日本横断#47)

台風による停滞日として戸塚をチェックポイントとして自宅に帰って2日目。今日が台風のピークのはずだが目が覚めると雨の音がしない。寝ぼけたままで天気予報を開くとなんと曇り予報。台風は大きく東に逸れ雨は降らないらしい。

そして本当は戸塚から出発するはずだった明日の予報を見ると

なんと曇り予報だったはずが午後から雨予報。

おいおいおい…

これじゃあ明日戸塚から小田原までの42キロが危ういぞ…

そう考えて出た答えは一つ

「よし、今日から歩こう」

作戦はこうだ

現在午前8時。準備をして10時の電車に乗れば正午には戸塚に到着。

そこから今日は平塚まで歩くと、ちょうど小田原までの道の半分を歩くことになるので、明日も20キロほど歩けば小田原に辿り着くことになる。これならば明日の雨足が強くなっても小田原まで辿り着けない事はないだろう。

今日と明日でうまく分割して、極力濡れないようにしながら歩くのだ。

我ながら良い作戦である。家族には申し訳ないが、10時の電車に飛び乗って戸塚へと向かった

そして正午前に戸塚駅に到着。

天気はなんと晴れている。風は強いが今日はやはり天気予報が大きく変わったらしく雨の心配はなさそうだ。

そうと決まれば一気にやる気が湧いてくる。

前日まで「今日はゆっくり寝るぞー」と思っていたのが嘘のような旅モード。

そして戸塚駅ではずっと応援してくださっていたしばさんという方が、なんと激励に待っていてくださった。ありがたいことにクオカードを差し入れにいただき、さらに国道1号線まで話しながら歩いて見送りに来てくださった。

さらにしばさんはフォトグラファーでもあり、激励と共に旅立ちを写真に収める

旅人は後ろ姿にこそ華を持て

我ながら勇ましい後ろ姿じゃないか

まぁカメラマンの腕があるからこそだけど、長い旅路を何年も進んできて、少しは後ろ姿もたくましくなったかな。そうだといいな。

戸塚を出ると今日はThe湘南ともいえるような藤沢→茅ヶ崎→平塚へと進んでいく

ルート選択は

大好きな箱根駅伝のルートを見ながらだ。

3区と8区の舞台となる戸塚→平塚は前半が戸塚と藤沢の住宅街で後半は茅ヶ崎と平塚の海沿いの風光明媚な道となる。

前半は戸塚駅から6キロほど進むと藤沢市へ

住宅街の中を進んでいくが、その道中

かの有名な遊行寺坂へ

3区では海沿いへと続く下り道

8区では海沿いから横浜へと続く上りの難所

テレビで見たランナー達が走った道と同じ道を歩いて改めて思う。時速20キロで風のように走るランナーたちの凄さ、美しさ。

時速5キロの横石の4倍だ。横石は平塚まで休憩無しで4時間もかかるのに、箱根のランナーたちはわずか1時間で走り切ってしまうのだ。その偉大さを改めて感じる。しかもこうやって坂道があったり起伏のあるコースを、だ。

そして戸塚と藤沢の市街地を10キロほど歩き、茅ヶ崎に入ると浜須賀交差点からいよいよ湘南の海沿いへ

夢を乗せて走る車道 明日への旅
通り過ぎる街の色 思い出の日々
恋心 なぜに切なく 胸の奥に迫る
振り返る度に 野薔薇のような Baby love

遠く遠く 離れゆく エボシライン
Oh my love is you
舞い上る蜃気楼
巡る巡る忘られぬメロディライン

浜へ出ると空はここぞとばかりにタイミングを見計ったかのように晴れ。

左手には江ノ島が見え、右手には烏帽子岩

ここが「湘南」だということを実感する

海無し埼玉県民からすれば湘南は1番近い海であり、かつ、どこか羨望してしまう憧れの地だ。

住んでいる人も、雰囲気も、洗練されていてかっこいいイメージがある。

砂浜で座って、真夏の喧騒がなくなった少し寂しい初秋の海を眺める

イヤホンから流れ出るのは、もちろんサザン

波の音を掻き消さない程度に。

だけれども

この海を音楽そのまま味わえるように

茨城の日立以来の海だが、やはり湘南の海は他のどの海とも違う特別感がある。

それは様々な漫画や映画の舞台となったこの地への人々の憧れなのだろう。

特別綺麗な海ではないのに、どこかこの海に惹きつけられてしまうのだ

マイナス100度の太陽みたいに
身体を湿らす恋をして
めまいがしそうな真夏の果実は
今でも心に咲いている
遠く離れても黄昏時は
熱い面影が胸に迫る

座り込んでしばらくすると、横石を歓迎するかのように江ノ島方面に虹の橋がかかる。

今日は本当に朝、何かに呼び寄せられるかのように家を飛び出して旅を再開したが、きっとこいつに呼び寄せられた、そんな気がしてならなかった。

虹を背に受け、歩き出す

浜須賀から6キロほどは海沿いに綺麗なサイクリングロードがあるのでただ海を見ながら、サザンを聴きながら、歩いていく。

このままこの海に染まってしまいたい。そんな素敵な時間だった。

多分幸福度でいうと、普段の5倍は爆上がりしている。それは「湘南の海でサザンを聴きながら旅をする」というコテコテの憧れを叶えることが出来たからだろう。

台風の停滞を振り切って、夢を載せて歩き始めた歩道の先には、しっかりと希望の轍が続いていたみたいだ。

ちなみに湘南の海では当たり前のように日焼けをした美人さんやイケメンな男の人が大型犬を連れて浜を散歩しているけど、海無し県民からすればドラマの中の世界すぎて、少しだけ世界線が違う気がしたのはここだけの話…

そして海沿いの綺麗な歩道を抜けるとさっきまでの空が嘘のようにまた曇り。やはり横石は幸運だ。大事なところではいつも晴れてくれる。

そして目的地の平塚市に入ると

湘南大橋を渡って市街へと向かう

遮るもののない湘南大橋は、台風も相まって今日1番の爆風が吹いていた。

普通に風に押されてうまく歩けないし、なんなら飛ばされる恐怖すら感じるレベルだったが、それも数百メートルの話で市街地に出てしまえば風は落ち着く。

そして午後5時過ぎ、無事に平塚の目的地付近に着いてからは待ち人を待った

そして車で颯颯と現れた爽やかイケメン

実は彼、ゆーまくんは横石の一個上なのだが、2年前の自転車日本一周の時に北海道で1番東の根室のライダーハウスで出会い、共に時間を過ごした貴重な同世代旅人なのだ。ゆーまくんもその時は同じように自転車日本一周をしていたがその後も四国のお遍路をしたり、八重山の離島暮らしをしたりと旅人として輝いていた。

もちろんお遍路も八重山も行ったことのある横石にとって、ゆーまくんとの会話はいくら話しても話し足りないくらいに盛り上がる旅話。

「お遍路の時、意外とあそこキツかったよねー!」とか「あ!そこで野宿したんだ!俺もしたわ!」とか旅人同士で心から共感できる話の嵐だった。

ご飯もご馳走になってしまい、しっかり最後は

今日の横石の寝床である快活クラブの前でパシャリ。(小田原まではまだまだ都会だし、なにより強風なので野宿は無理)

ゆーまくん!本当にありがとう!素敵な時間になりました!次は旅が終わったら居酒屋で酒飲みながら存分に話そうね!

そんな素敵な夜も更け、ネカフェではしっかりと無料シャワーも浴び、また明日に向けてしっかり寝たいと思う。明日は午後から雨予報なので、堅実に小田原までの20キロ強をしっかり歩きぬきたい所存だ。

歩行距離 25キロ

神奈川県横浜市戸塚区→平塚市

総歩行距離 1522キロ

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7 件のコメント

  • にほんブログ村で見つけ初めてコメントしました!
    すごい旅をされていることに感動しました!

    ところで、旅の思い出とともにパンパンに荷物がつまった背中にフィットしたバックパックが、体の一部となっている姿がとても似合っていますね!

    良い写真を撮ってもらえましたね!

    よく箱根駅伝は見るのですが、3区の遊行寺の坂!
    あの突風が吹くであろ湘南大橋をランナーが走ってるのと横石さんがタスキの代わりに、汗のしみこんだバックパックを背負って歩いている姿が重なりあいました!

    これからもブログ愉しみにしていますね!🦆

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