東海一(徒歩日本横断#51)

51日目の今日も松山家で起床

昨晩も豪勢すぎる夜ご飯でたっぷり英気を養わせていただく

キッシュに、ロールキャベツに、ハッシュドビーフに…栄養のあるメニューばかりを揃えていただき本当に幸せな夜だ

そしてみんなでパシャリ

2日間本当に楽しい夜だったなぁ

忘れられない旅の中の思い出になったし、なにより松山家の皆さんの温かさに触れ続け、実家に帰っていないのに実家にいるような気分になることができた。

そして朝

ツンと冷えた秋の空気の中、外へ出ると

この旅、いや旅人生で初めての富士山を拝むことができた。

思えば自転車旅の時から、富士山周辺を通る時はとことん天気が悪いか、富士山自体が雲を被っているおかげでその山容を眺めることは叶わなかったが、ここにきて、「今年初めて綺麗に雪をかぶっている」という貴重な富士山を松山家の庭から眺めることができたのだ。

そしてもう一つ

キンキンの湧水をたっぷり汲ませていただき、出発の準備は万端だ。

更に住職であるお父さんに旅立ちのお経を唱えていただき、この先の無事を祈願していただく。

そして最後は

お寺の前でみんなでパシャリ。

愉快でノリのいいお父さんに

いつも優しく笑顔のお母さん

しっかり者だけどお茶目なお姉ちゃん

可愛いけどどこか抜けてる蘭ちゃん

みなさん本当に素敵な一家でした。2日間この家族の中に入れて幸せだったなぁ…改めてありがとうございました!

松山家パワーで今日もしっかり歩けそうだ、天気も快晴、久しぶりに朝から気持ちのいい空気が流れる中、最後は横石のしもべとしてずっと送り迎えをしてくれていた蘭ちゃんに昨日のゴールの新蒲原駅まで送ってもらう。

本当にありがとうね蘭ちゃん!

次は帰ってきたら東京で横石がしもべになるから、行きたいとこ食べたいもの、なんでも言ってね、仕えます。

今大学三年生で、将来に悩むこともあると思うけど、今の延長線にしか未来がないことを忘れないで頑張れ!自分の本当に望む未来は、ポツンと1人で待っているわけではなく、きっと地道にでも歩き続けた道の先にしかないと思うんだ。

横石が偉そうに言えるのはそれくらいかなぁ…でも、将来のために頑張る今ではなく、今頑張った結果の将来であってほしいと、自分自身に言い聞かせる意味でも、そう願うばかりだ。

そして車で去っていく蘭ちゃんを見送って、横石も西へ歩き出す。

スカッとした青空の下、南風を味方につけ、大好きな人たちに背中を押され、足どりは軽い。

東海道は一つ一つの町が宿場町となっていて、特に旧東海道と言われる道沿いには風情のある宿場町が続く。

由比宿

そして由比宿を抜けると、東海道1の絶景とも名高い薩埵峠へと上りが始まる

旧東海道というだけあって、ただでさえ狭い道だが薩埵峠へ登る右側の坂道は車一台通れるかすら怪しく、更に斜度も余裕で20%を越すまぎれもない激坂だ。

けれどもその坂を登れば、あとは海と空が一面に広がる絶景の道になる。自転車の時は途中の未舗装の峠は通らなかったので、正直東海道は景色が「綺麗」とは思わなかったが、今回薩埵峠を未舗装の細道を含めて全行程歩いてみて初めて、東海道の美しさに気づく。

東海道の細道は確かに急峻で、徒歩でしか通ることのできない不便な道だ。まるでお遍路の遍路道のように…

けれども、そんな旧道だからこそ見えてくる変わらない日本の風景がそこにあるのだ。

そして徒歩旅だからこそ、その美しさに気づけることが何よりもうれしく、そして誇らしかった。日本人のほとんどが知らない秘密の風景を、横石はほんのちょっとだけ知っているんだから。

広い空も、青い海も、田んぼに伸びるあぜ道も、
裏山の秘密基地も、転んでできたすり傷も、
全部が当たり前だと思ってた
そんな当たり前が全部、当たり前じゃなかったって、
大人になってから分かった

これは間違い無く、東海道1の絶景だ

青を塗り重ねたブルーハワイのキャンパスのような自然豊かな風景に、バイパスが交錯する都会的な風景が混じり、浮世離れした感覚に陥る美しさ

これに富士山の雲が晴れて見えたら最高だったなぁ、、、やっぱり何かと富士山運がない横石だが、また次に来たときの宿題にとっておこうかな。

そして今日は本当に色んな方に声をかけていただく。

インスタでいつも応援していて探しにきてくれた方にお勤め先の美味しいお菓子を頂いたり、ハイキング中の老夫婦の方々にキンキンの蜜柑を頂いたり…

本当に不思議な話だが、箱根峠を越えて西は歩き始めてから話しかけられる数が倍増した。気候が温かいと人々もおおらかになる説は本当に提唱したいと思う(別に北の人は不親切というわけでは無く、本当に色んな方によくしてもらったけど、相対的にみてのお話です)

そしてお昼の時間はちびまるこちゃんの故郷清水区に入り

お母さんの愛情たっぷり弁当をありがたくいただく。

最近色んな方にお世話になりすぎて、体調も良いばかりか、体重まで減らないでキープ出来ている。旅中は毎年減る一方でこんなこと初めてだがこれも旅路を様々な方の優しさで充実させられているおかげだろう。

美味しかったなぁ…もうすでにもう一回食べたい…笑

そして清水区からは本格的な静岡市街で東海道の都会な一面が続く

今日は序盤に薩埵峠などの絶景スポットがあった分、中盤からはひたすら都会の幹線道路を進む我慢の午後だ。

多少暑くなってきた中のつまらない道のりは想像以上にきついが

静岡駅周辺に辿り着いた4時前には雲が少し出てきて、ビルの日陰も相まってようやく歩きやすくなってくれた。

静岡は天下人徳川家康の聖地として有名だ。

そして東海道は、戦国時代、上洛するための重要さがずば抜けており、そこに群雄割拠する名だたる武将たちの歴史があるのでやはり歴史好きにはたまらないなぁ…(北条氏康、今川義元、徳川家康、織田信長など全て東海道沿い)

そして静岡の中心部、葵区を抜けて駿河区丸子宿へ

丸子宿も過ぎれば、少し山道へとなる。今日はすぐそばの道の駅で野宿する予定だったが、ここでサプライズの連絡が入る。

それは相方タクマのお母さんからだった

「丸子に実家があって今実はそっちに用事があっているんだけど、良かったら泊まっていって!」

え?!丸子って今さっき通ってきたところ!

正直突然で申し訳ないし、どうしようかと一瞬悩んだが、相方の祖母の家だ、ぜひともお世話になりたい気持ちが勝った。しかも野宿だと思ってたのに野宿じゃ無くなるのもでかい。

そしてあれよあれよという間に

タクマのおばあちゃんの家にやってきた

お母さんはありがたいことに、いつも横石のことを応援してくれているのでもちろん楽しいお話の時間を過ごすことができたが、おばあちゃんもおばあちゃんで明るく優しく、そして可愛らしく、とても癒される…ユーモアセンスも抜群で、「やっぱタクマのおばあちゃんだなぁ」なんて一人で感心していた笑

なによりおばあちゃんが孫たちのことを話す時の笑顔が本当に柔らかで、こっちまで幸せな気分になってしまう。本当に素敵なおばあちゃんだ。

今日は素敵な1日だったなぁ、

出会い別れ、また出会い

風は清らか、海は爽やか

また明日も東海道満喫コースだなこりゃ…

歩行距離 38キロ

静岡県静岡市

総歩行距離 1651キロ

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612 件のコメント

  • こんばんは!

    お友達!いやお母さんの手料理おいしそうですね!

    いや、富士山を通過するとき、晴れて良かったですね!頂上は、もう真っ白!季節は、秋から冬へと向かっているようですね!

    横石さんの旅は、歩きという昔から行われてきたスタイルとSNSを通しての人々の応援が、なんとも今風なのが興味深くもduck4が感じました!

    これから、朝晩は気温が下がってきて涼しくなりますので、温かくして体を冷やさないようにしてくださいね!🦆

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