ミラクル(徒歩日本横断#60)

昨日の夕方頃だろうか、野宿する道の駅でブログを書いていた時、品の良さそうなおばあさんに声をかけられた

「実は朝の10時頃車であなたをみかけていて、ちょうどここら辺に来ると思ってたのよ。うちの家はすぐ近くなんだけど、良かったらお風呂だけでも入っていかない?」

ありがたい申し出だが、急でこちらも申し訳ないので少し混乱していると

「ご飯はまだかしら?ちょっと家に確認してくるから待ってて」

とさーっと車を走らせて30分後にそのおばあさんが戻ってきた。

そしてあれよあれよという間にすぐ近くのご自宅へ招待いただくが、ただでさえ困惑するくらいのスピード感で招待いただいたのに、その自宅はその困惑を加速させるような超広い日本家屋だ。

外からは見えないが、渡り廊下が迷路のように張り巡らされて、広い日本庭園が広がっている

そしてまずは「お風呂こちらです。ごゆっくりしてください」と招待されたお風呂が

なんと旅館のような贅沢な檜風呂

木の香り漂う熱いお湯に浸かり身体を存分に癒す。

お湯に浸かりながらも未だに「野宿するもんだ」と思っていたところにこのオモテナシで状況が掴み切れていなかったが、お風呂を上がり招待された部屋に戻ると更にこの世のものとは思えないくらい贅沢なオモテナシが待っていた…

この机とか、時代劇で殿様が食べてるシーンでしか見たことないよな…もちろんお味も抜群に美味しいし、久しぶりに栄養のある日本食を食べれて幸せいっぱいだ…

それに部屋もこんな感じの由緒正しい日本のお部屋っていうのが幾つもあって、本当に玄関に行くまでに迷ってしまうくらいだ…

そんな状況にますます混乱していく。普段の生活と浮世離れしすぎていて、まるで自分がタイムスリップしてしまったような、そんな感覚だ

ただ、「なんでこんな豪邸なんですか!」とも聞きにくいので、それとなくモヤモヤしたまま…もはやロマンチックですらある日本家屋で幸せなひと時を過ごしていると、息子さんがやってきて色々お話をお聞きすることができた

そこで判明した、そしてこの豪邸に納得した驚愕の奇跡、、

なんとこの家は吉田本家山林部という地元で林業を営む経営者の自宅であり、息子の吉田正木さんが現在社長なのだそう。

「どうりでこんなに立派なお家で…」

とようやく腑に落ちたが更に驚くべき奇跡はこの先の話だった。

昨日横石がブログで書いた一番好きな小説と映画「神去なあなあ日常」と「WOOD JOB!」

その舞台が紀伊山地の尾鷲周辺というのはもちろん知っていたのだが、実はこの吉田本家山林部さんが撮影協力や山のロケ地となっていたのだ…

しかも偶然社長さんが横石がこの家を訪れてから昨日のブログを探して読んでくれて、「あ!この子WOOD JOBのファンなのか!」と気づき話しかけてくださったことで判明した奇跡。これほど心からブログを毎日更新していて良かったと思うことはない。そして一番好きな映画のいわばモデルともなったお宅に偶然お邪魔している奇跡が信じられなかった…

そして正木さんは

「よっしゃそしたら今から特別に実際染谷将太と伊藤英明が切った切り株見に山に行くか!」とサプライズ発言をしてくださり、これまた映画のモデルになった車に乗り込んで夜の吉田本家の山へ向かうことに!!もう横石は大興奮だ。

そしてナイトサファリのように山の中を車で走って(これもまた楽しい。本当に冒険してるみたいな気分だ)

染谷将太が実際に切った切り株と

伊藤英明が実際に切った切り株をお見せいただく…

もう6年ほどなので草に覆われ苔などは生えていたが、それでもやはり1番好きな映画の一場面に立ち会えたようで嬉しさが天井を突き抜けていく。

「実際に役者さんって、ちゃんと現場にきて、ちゃんと撮影してるんだなぁ」なんて当たり前のことも特にこの山の中にくれば身に染みて実感できる。

更にサプライズは終わらず、現在妹夫婦が運営しているキャンプ場にサインがあるというのでそちらも見せていただくことに…

本当にある…

大好きな映画の中の世界に、今横石は入り込んでいる…

この映画がなぜ好きかって理由の一つに「日本の林業という産業、そして田舎で暮らすという実態」を面白く、しかしリアルに描写しているというのがあるのだが、今まさに横石はその林業の第一人者の元でお話を聞いて、家で寝かせていただき、その世界に入り込んだのだ。

こんなに旅人冥利に尽きることはない…

そして家に帰ってからも正木さんに林業の現状の資料をいただき、自分なりに勉強する。ちょうど大学の授業の環境法でも林業の現在について勉強したが、やはり生身のお話はスッと身体の中に入り込んで「また一つ日本のことを知ることができたな」なんてそんな気持ちになることができた。正木さんは明日朝6時に林業関係のお仕事で東京に行くという多忙の中、こんな機会をくださってほんとに頭が上がらない…そしてなによりおばあさんがこうして横石を見つけてくれて家に招待してくださったことから全て始まった奇跡…噛み締めてゆっくり眠りにつく

そして朝

早起きしていた正木さんにお礼を言い、おばあさんには置き手紙を残しておいて、本当にお世話になった吉田本家を後にする。

天気は雨だが、明日からは台風により前線が刺激され更に大雨、そして明後日は台風と、今日はまだ歩きやすいマシな天気なので濡れることは覚悟の上、まずは26キロ先の道の駅を目指す。この道の駅は自転車の時も泊まったが、広い東屋があるので雨でも安心して野宿できると判断してのGOだ。

今日はひたすら山の中

26キロ先の道の駅は海沿いに面しているが、それまでひたすら山の国道42号を進んでいく

42号は比較的歩道があって安心して歩けるのがありがたい限りだ

深い山に入ると、その奥行きに圧倒される

霧が出ていることが、これまた幻想的で、その奥行きを悠久のように感じさせてくれる。

時たま雨は「お?!」と思うほどに強くなるが、昨日道中でおばあさんから貰った折り畳み傘が心強く、やはり身体全部は守れないにしろ安心感が違う。

雨の中ではあるが山道をコツコツ進んでいき

ご存知の方も多いであろう、大内山牛乳で有名な大内山へ。

まぁそんなこんなでのんびり雨と付き合いながら歩いた午前中だったが、お昼前あたりからはのんびり歩けもしないほど雨が強まってきたので一度スマホをバックパックの中にしまい、無の世界で歩く

道の駅手前5キロで荷坂峠という峠の頂上に差し掛かり、ここからは紀北町に変わって後は峠を下るだけなのだが、いかんせん雨が強い。しかしまぁ今日の2倍は強いであろう明日の雨が心配だが、明後日の台風に備えるためにも明日は20キロほど歩いて更に次の道の駅に向かっておきたい。そのためにもここで泣き言は言えぬ。ほんとに何も考えず、ただ無になって歩き続けて

目的地の道の駅紀伊長島マンボウへ

ここには上述したとおり

広い東屋があるので雨も心配せず安心して野宿できる。

それにしても雨に濡れた後は身体が冷えるもんで、14時前に着いたのに凍えるような寒さの身体をタオルで拭いて乾いた防寒具に着替えなんとか温まる。

いやほんとに明日歩けるか心配だが、、、

なんとか明日まで踏ん張れ俺!台風乗り切るためだろ!!

ということで明日の横石に期待(明日はスマホ出せないほど雨が降るかもなので写真ほとんどないかも笑笑)

歩行距離 26キロ

三重県大紀町→紀北町

総歩行距離 1997キロ

今年はほんとにギザギザに歩いてる

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