水彩(徒歩日本横断#66)

66日目の今日はすさみ町の道の駅イノブータンランドすさみで起床

この面白ネーミングはすさみが猪と豚のハイブリットの猪豚料理で有名だから名付けられたらしい。

ちなみにこの道の駅は国道42号沿いではあるが、無料高速道路が隣を走っていて車はみんなそっちに流れていく僻地に位置するので(すさみ町にはコンビニがないほど)ほとんど車も来ないで怖いほど静かで熟睡できた。

しかも今日は久しぶりに熊野古道を歩いているという旅人が一緒に野宿していて、安心感が桁違いだった。

そして朝は5時半に掃除のおっちゃんが来てしまったのでついでに起きて、少しおっちゃんとお話しした後に熊野古道を歩いているアルキビトにも熊野古道の旅のお話をしてもらい、朝7時に歩き始める

ルートは海沿いを中心に田辺市街までの41キロ。田辺市街には秘境紀伊半島の中で唯一と言っても良いネカフェがあり、尾鷲から6日ほど全く充電が出来ていないため今回は8日ぶりのネカフェ泊だ。

朝から今年一番と言って良いほどに雲ひとつない快晴。朝日が当たりキラキラ輝く海沿いを歩き始める。

そんな秋晴れの朝は少し肌寒いが、空気が夏より澄んでいる感じがして背伸びをしたくなる。

一つ深呼吸。うーん。気持ちいい。

毎日歩いて健康的

いろんな風景を眺めて文化的

生きていく分だけの食事も食べて最低限

健康で文化的な最低限度の旅路は、なかなかいいもんだね。

海岸沿いはアップダウンさえあれど、ここ一番の海を眺められる道のり。最初のすさみ町中心地までの7キロは店はおろか家一つない。紀伊半島の西海岸側は串本から白浜くらいまでは本気の秘境ゾーンだ。北海道にも全く負けていない

そんな海岸線を7キロ歩きすさみ中心地の周参見(これですさみって読むよ)へ

映画のワンセットのような田舎の海の町という感じでコンビニも無い町だ

和歌山LIFEより引用

この町の感じが好きすぎるんだよなぁ…

こんなに「ぼくのなつやすみ」感を地でいってる町なかなかない。

高速道路ができてからは町の国道の交通量は8割減ったらしく、とても静かだ。穏やかな波の音が町中でも聞こえてくるほどだが、それもそのはず、町のすぐそばに海水浴場があるのだから

ここに住んでたら毎日海に遊びに行けるじゃんというレベル。それだけでも幸せなのに、いざすさみ海水浴場に寄り道すると、その穏やかな海の美しさに言葉が出ない。

誰もいない
知らない砂浜を
ただ歩いた

稲積島という島のおかげで瀬戸内海のように内海となっているのでほぼ波はなく、ただキラキラと水面は揺れるだけ。その透明度は「ここは沖縄かな?」と思うほどに透き通っている。

浮かぶ浮かぶ
懐かしさが見えて

そしてこの海はどこか懐かしい

来たことはもちろんなく、存在さえ知らずに偶然出会った小さな町の小さな砂浜なのに、胸の奥が苦しくなるほど懐かしくて切なくなる

なんだろう。これだけ町の近くにあるからこそ、人々に根付いた生活の匂いがして、こんなに綺麗なのに「リゾート感」が無く、この町の一部としてこの海が存在してると分かるからこそ感じる、包み込まれるような優しさがあるんだよ

拝啓
僕はいま
日本のどこかにいます
ここはとても静かで
少し懐かしい
そんな場所です

自分の思い描く、「本当に美しい海」はこんなところにあった。やっと見つけることが出来た。

八重山の海に比べれば、積丹の海に比べれば、この海は「綺麗」ではないかもしれない。

だけどこの海は、この町は、とても「素敵」なふるさとの海だ。

心の隙間に入り込んで、琴線に触れてくる。

歩いて旅をしていて良かったなぁ。自転車旅でも通ったはずなのに、こんな素敵な場所に気づきもしなかったもんなぁ。

この町に
また来るね

また新しく大好きな場所が増えた

次はゆっくり、来ようかな

そんなすさみ町を抜けて

白浜町に入っても、どうやら海の綺麗さは止まることをしらないらしい

この海には引力があると思うんだ
だってここから離れられないもん

ふと国道の橋から覗き込んだ名も知らない漁港

なのにこの青の深さと浅さはなんなんだろう

もはや水彩画を見せられている気分だ

紀伊半島の本当の美しさがそのまま現れている

忘れたくたって、もう忘れないね。

観光地じゃない、インスタ映えでもない、誰も評価しなくたって美しい場所はきっと日本中に沢山あるんだね。まだまだ探しにいかなきゃな

「誰かが評価するから美しいのか?違う。そんなもの見繕いでしかない。自分の琴線に触れるからこそ美しいんだよ。」

誰の目に付くこともない、名前も付いていない、標識もない、だけどもずっとそこにある。そんな紀伊半島の絶景は、多分本当の意味での日本の原風景なんだろうなぁ。やっぱりそういうのが好きだなぁ。

歩き始めてから14キロ。紀伊半島の本気の海を眺めながら、志原海岸という横石が自転車旅の時に野宿した道の駅に辿り着き、海は一段落。

ここからは7キロほど椿温泉という温泉街まで山道へと入っていく。

いやもう分かってるよ

今日は山でも海でも、気持ちいいほど晴れ渡っていて、嫌というほど綺麗なんだろう?

これほど「秋晴れ」って言葉が似合う日はないね

山を抜けて少し寂れた椿温泉街へ出てからは再び海

時間はお昼を過ぎて風が強くなり、多少白波が立ち始めたが、それでもやっぱり…

はい。もうなんも言わなくても伝わるね

今日はこんな感じでずっと海を眺めていました

晴れ渡るってよく出来た言葉だなと思う

その名の通り、晴れが空に隅々まで行き渡っている様子がありありと目に浮かぶから

そうそう、今日は田辺市街までのラスト15キロほどは内陸を通っていたんだけど、もうさっきまで見ていた海が脳裏に焼き付いて離れなくて、ずっと余韻を咀嚼していたので、気付いたら田辺市街に着いてました

本当に久しぶりに、町じゃなくて街にきた気分です。長かった紀伊半島の秘境エリアを抜けたのかな?台風もあったけど、台風一過のおかげで紀伊半島で1番美しいエリアを5日間快晴で過ごせて幸せだったなぁ。明日からは天気崩れるみたいだけど、なんかもう大丈夫だわ。そもそも台風の大雨の中歩いた尾鷲に比べれば、なんも怖くないし、たくさん青空チャージしたからなぁ。

てなわけでまた明日

紀伊半島終盤戦です

歩行距離 41キロ

和歌山県すさみ町→田辺市

総歩行距離 2222キロ

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