浪漫歩行(徒歩日本横断#106)

106日目の今日は鹿児島県南大隅町根占の公園にて起床

静かで綺麗、なぜか炊事場もあり広い東屋もあり、徒歩1分で温泉とコンビニ。過去野宿したどの公園よりも最高の野宿適地だった。地元の人からも野宿を認められているもうほとんど無料キャンプ場です。ありがとうございました。

そんな今日は本土最南端佐多岬の手前5キロにある今度は正真正銘の「無料キャンプ場」であり、佐多岬に行く旅人にとっては聖地のような大泊無料キャンプ場への30キロを歩く。

明日の午前中ゆっくり本土最南端を味わっていざ明後日沖縄へという流れだ。

かと言って今日も30キロしか歩かないのでのんびり最南端へと向かう道を味わいながら行くとしようか

まずは南大隅町の中心地である根占市街を歩いていく。曇り予報だったが雲は少なめで青空が広がっているあたり、九州はやはり横石の強い味方らしい。

ちなみに今日は今まで歩いた道の中でもアップダウンがかなりあって平坦はほとんどない。大きい峠は無いが日本の東西南北4極の中では最も険しい道のりなのがこの最南端佐多岬へアプローチする道だろう

根占市街から5キロほど歩き最初のアップダウンを越えて大浜という小さな町に出ると

小径の先に光る海が目に入ったので早速見に行く。

「こういう小径を抜けて広がる海は雰囲気あって好きなんだよなぁ〜」なんて思いながら、いざ海を目にすると

「いやもう見慣れたねん」

と言いたいところだが、うん、綺麗なもんは綺麗です。何回見ても見惚れてしまう南九州の海だ。そしてどんどん沖縄に近づいているのを実感できるくらいに海の色は柔らかい南国めいた色になってくるのがまたいい

そしてここからしばらくはこんな海沿いの道を南へ下っていくのだが道中に咲き乱れるのは

「いやこれも見慣れたねん」と言いたくなるくらいに宮崎から毎日見ているハイビスカス

だけど今日は少し様子が違う

それは真っ赤なイメージのハイビスカスだが、ここらへんのハイビスカスには色の違いがあることだ

花弁を満開に広げた上品さ漂うピンクとか

可愛さが滲み出る黄色とか

まるで薔薇のように様々な色があるハイビスカス。ここにきて飽きることを教えてくれない素敵な南の風景だ。

ただしばらく花を撮影する作業に勤しんでいた

そうして立ち止まっていると、地元の方が声をかけてくださって

またもや差し入れをいただいたり、、

「乞食してるわけではないけど、九州お金いらないやんこれ…」と本気で思えてしまうほどに旅人に対する優しさが止まることを知らない

やっぱり暖かい気候とかもあるのかなぁ

吹き抜ける南風がよく似合う笑顔の素敵な人たちなのだ。

おまえうまそうだな、

うさぎまでひょっこり出てくるもんね。

ピョンピョン跳ねながら逃げていくくせに、時々思考を停止したように止まって見せるアホヅラがなんとも言えない可愛さだ。鍋にぶち込んで食べてやりたい。

そしてまた堪らないのが道中たまに現れる整然とした棚田の風景。日本ならではの古き良き風景に心の中ではイイネ百万回押しながら夢中でシャッターを切る。

道端では花を植える作業中

こうして自分の家でも無い、公共の道路でもみんなで花を植えているのを見るとほっこりだ。

こんなこと言うのもアレだがここらへんは車もあまり通らず「人目につく」とは言えないような場所なのに、それでもこうして「だれか」の心が少しでも柔らかくなるように綺麗な花を地元の人が植えていく、この光景だけでこの土地の優しさが伝わってくる。

そしてそういう土地、そういう風景には素敵なご来客もやってくる

シロチョウ科で世界最大のツマベニチョウだ

こいつは沖縄ではよく見るけど、佐多岬手前15キロくらいになった途端突然姿を表した

ふわふわ飛ぶ姿は凛として可憐な南のアイドルだ。沖縄以外で見たのは初めてなので地味にめちゃくちゃ興奮してしまった…

そして今年新しくできたという全長2キロの長いトンネルを抜け

佐多岬18キロ手前にある最後のスーパーで明日分の食料を差し入れ以外でも念のため買い込み

伊座敷市街を歩いて抜けていくと、佐多☆ジャングルウォークに突入。まぁ言うなればただの山道なんだけども、ここから先は日本屈指の猿の頻出地帯であり植生も常緑樹が多く生えるジャングルのような山なので勝手にそう名付けた

ちなみに歩きで猿に会うのは結構怖いのでできれば勘弁してもらいたいが、、自転車日本一周の時でもここから先の道では猿の大群を見たので少し不安になりながら峠を登っていく

上り坂と日差しが相まって夏場と同じように汗が噴き出してくる。本当にもうすぐ12月なのか、季節感が狂いまくるなぁ…

ただ、本土のこういう峠を歩くのはもう本当に最後だと思うと寂しさも募ってくる。沖縄は峠はほとんどないので実質本当に最後だ…

峠にはいつも苦しめられていたけど、その分いつも声が出てしまうほどの絶景や生き物たちとの出会いがあったなぁ…自転車の時も徒歩旅も峠が好きで峠を好んで登っていた横石にとっては峠の過酷ささえ長い旅路のスパイスとして楽しんでいた節があったのだ。

特に峠を上り切って下る最中に見えてくる青い海や新しい街。あれは旅人にしか分からない鳥肌ものなんだぜ

今日は幸い猿には出会わずジャングルウォークを終えて

遂に近づく佐多岬。北緯31度の本土最南端だ

そして振り返れば

そうこれ

これが見たかったのだ

日本一ロマンの溢れる粋な看板

「本土最北端まで2700キロ」「北緯45度」

多くの旅人がここで立ち止まり、ある人は自分の旅して来た道の長さを、そしてある人はこれから歩いていく道の遠くを想うのだ。

旅人を突き動かすのはいつも「果て」に対する恋焦がれたかのような憧れであり、「遠くへ行きたい」という狂気にも似た衝動だ。そしてこの看板はそんな想いをどこまでも具現化してくれている。

「意味なんてなくて良い。ただその憧れを、衝動を、昇華させるためだけに旅をすればいい。そしてそんなものの為だけにこの果ての地まで道を歩んできたことを少しだけ誇ればそれでいい」

そんな看板を「ロマン」と言わずしてなんと言えばいいのだろうか。

バックパック背負って
浪漫歩行へ
on the road

たしかに今、俺はこの道を歩いてきたのだ

それだけでいい、それがいい

そして今日の目的地、大泊無料キャンプ場へ

いよいよ佐多岬まで残り6キロほど

明日本土最南端に辿り着いて、この海の向こう、さらに最果てを目指していこうと思う。この旅の終わりへと向かって。

歩行距離 30キロ

鹿児島県南大隅町

総歩行距離 3740キロ

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