鹿児島新港から沖縄行きのフェリーに乗り込み2時間が経った
19時52分
夕飯を済ませてデッキに出て夜風に当たる
暗闇の中に佐多岬の灯台が光る

昨日到達した本土最南端の地はあれほど大きかったのに、海の上からだと小さく見える
鹿児島湾を抜けて360度広がった海原は月に照らされ波の強さは次第に力強くなっていく
その先には小さく光り輝く次の離島の灯り
沖縄本島まで23時間の船旅は長くも思えるが、たった23時間で600キロの海路を駆け抜けていく文明はあまりに力強く、そして今の自分にはあまりに切ないものだ。
考えてみれば不思議な話だ
次に太陽が昇る頃、その間寝ていようが起きていようが、船と共に身体はどんどん西へ運ばれていくのだから
だけども心は無情なほどに置き去りだ
この陸地の果てに辿り着いても、海の向こうに新たな陸地、そしてまたその先にある「果て」
歩いても歩いても歩いても歩いても
終わりはない水平の先の地平
今から向かう「日本」という国の西の果て。
そこでなにを感じるのだろう
心はその時
身体に追い付いてくれるのだろうか
追いかけ続けたこの旅の終わりに
遠くを目指し続けたこの5年間の旅路の果てに
辿り着けるのだろうか
その答えがわかるのは
もう少し先になりそうだ

いよいよ旅の集大成ですね
九州に上陸したのはほんの2週間前・・・
あっという間に感じます
万感の思いを大切に後悔のない旅を楽しんでください
本当にあっという間です…!
いつもありがとうございます!
最後まで歩き抜けます!!
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