浪人の詩(徒歩日本横断#19)

19日目の今日は清畠駅の駅舎で起床

テントを使わないとやはり楽だ。撤収をする時間が圧倒的に少なくなる。駅舎には夜の12時?くらいまで電気がついていて蛾がたかっていたが、ドアを全部閉めていたので虫に悩まされることなく、暖気も保つ駅舎でゆっくり寝れた。

もちろん電車が走っていない&廃線になる路線なので人が来ることもない。あまりおおっぴらに言うことではないし、マナーの守れない旅人には来て欲しくないが、旅情を味わうにはなかなかありな日高本線の駅寝だった。

今日は朝から快晴

本来ならテントを片付ける時間が空くので、波の音しか聞こえない静寂のホームで小一時間のんびりと海を眺めながら朝の時間を過ごす。

まぁ今日は次のむかわ町の道の駅までの28キロ

朝早く歩き始めたらお昼過ぎには着いてしまうし、着いてもやることがないのでのんびり朝の時間を満喫したわけだ。なにより、いつ駅舎が壊されてしまうかも分からないので、せっかくお世話になったこの清畠駅を味わっておきたかった。

そして8時ごろにのんびりと歩き始める。

北海道編ゴールの苫小牧まで今日を入れてあと2日となる旅路だ

清畠駅を出てすぐに

日高本線が不通となった原因である路盤流失の箇所が現れた。

支え以外の線路が全て波にさらわれている。まるで人間がいなくなった後の世界のような風景だ。

と同時に

「もし日高本線がまだ走っていたら、情緒溢れる本当に素敵な風景が車窓を流れるんだろうなぁ」

そう思わせてくれる綺麗な海沿いの風景だ

そういえば清畠駅の駅ノートに誰かが書いていた「日高本線の廃止が決まり、旅情じゃ電車は動かない、と言うのを痛感する結果となりましたが、この旅情にこそ何にも変えられない価値があると思うのは私だけでしょうか。出来ることならもう一度、この車窓からの風景を見たかったです。」

大丈夫。横石もそう思います。

一回も日高本線に乗ったことはないけれど、だからこそ車窓からの風景を眺めることができないのが悔しい。

北海道は数十年前と比べて人口が半分以下になっている市町村がほとんどで、もはや一度廃止になった路線にもう一度電車が走ることは2度とないのだろう。いや、日本全国がそうだ。2度と戻らない風景があるからこそ、今旅をしなければならないのだ。今動き出さなければ、もう見れない風景がそこにあるかもしれないのだ。

次の豊郷駅も、清畠駅にそっくりでどこか泣けてきた。せめてこの駅舎だけは、いつまでも青空の下で誰かの心の拠り所になって欲しい。

そして毛色は変わるが、ここで5年間旅を続けてきて疑問に思い続けてきたことを遂にぶつけたいと思う。

奴がまた現れたのだ…

それがこれ。岩手モンキーパークの看板

こいつの不思議なところが岩手から遠く離れた都道府県にいつもあって、しかもこういうとんでもなく古びれた感じで古臭く掲示してある。

逆に目を引くのは確かだが、これは戦略なのだろうか。よく田舎にある黄色と黒で書かれた「キリストは神だ」くらいの勢いがある。

もうほんっとにずっと疑問すぎて、逆に訪れたくなるくらいにずっと心のどこかに引っかかっていた……

あれ?横石は今岩手サファリのマーケティングに引っかかってる?笑笑

そしてこれも

6.7キロを徒歩45分ってガバガバすぎない?多分どんなに頑張っても無理だよ?

てな具合で今日は本当に。非常にのんびり歩いていた。

ナイスポージングな馬の前で10分くらいぼーっとして、文字通り道草食ったりとか。

どっちかというと、旅でのんびり歩く余裕が出来たということだろうか。もう足も35キロ程度ならどこも痛くないし、夏のうちは日が長いので活動時間がある分だいぶ心に余裕があるのだ。

こんな日も悪くない。誰かと話すわけではなく、距離を稼ぐわけでもなく、ただ自分の興味のあることだけを追う旅路。道草オッケーな心持ちが心地いい、そんな日だ。というかそんな日がなかなか好きだ。

まぁじゃないと毎年毎年アホみたいに一人旅しないか。

意味もなくセコマに立ち寄って、意味もなく買ったカツゲンが美味い。言うなればそんな日だ

ちなみに友達には周知の事実なのだが、横石はお腹が弱い。2日に1回は下痢レベルで(まぁこれは毎晩バイト終わりにみんなで酒いっぱい飲んでるからなんだけど)だけど旅に来ると毎日快便極まりない。

健康的な方で【快速:大便行き】って感じだ。カツゲンを飲めば快速から新幹線になりそうで明日が楽しみだ。

そんなこんなで距離を気にすることもなくのんびり歩いていると、気づけば20キロほど進んで午後1時ごろにはむかわ町へ

やっぱり30キロも歩かないとあっという間に目的地な気がする。このままでは3時には道の駅に着いてしまう。

ということでお次の寄り道

なつもろこし畑。

うーん。夏

だいぶ夏。

人間って、ものすごく不器用な生き物だから
時々、自分の心が自分の体のどこにあるのか判らなくなっちゃうんだ
だから、遠くの山々に沈んでいくきれいな夕日を見たり
とっても不思議な色の蝶々を捕まえたりしたときに
心は静かにブルブル…って震えて
僕はキミのここにいるよ!って教えてくれるの

鵡川を渡ればむかわ市街地へ

今日のゴールの道の駅はすぐそこだった

3時過ぎには着いてしまいどうしたもんかと悩んだが、実はこの道の駅はホテルと温泉が併設されていて、野宿に関してもホテルのフロントに許可を取れば許してくれる。なんて親切なんだと思いながら「断られたらどうしよう…」なんてドキドキしながら、フロントに行くと

「はい!どうぞー!こちら注意点だけ書いた紙なので目を通しておいてください」

あっさり許可

改めて北海道の懐の広さを知る。

野宿場所さえ決まれば心に果てしない余裕が生まれるし、なにより今日は許可をとっているのでゆっくり眠れそうだ。ということでのんびり5日ぶりの温泉に浸かり、休憩所でのんびりブログを更新。

明日には北海道編のゴールだが、なんだか良い日だったなぁ。特にイベントがあるわけではなく、自分で小さなイベントを見つけていく、宝探しのような1日でありました。

歩行距離 28キロ

北海道 日高町→むかわ町

総歩行距離 601キロ

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