行くあてなくとも(徒歩日本横断#89)

89日目の今日は道の駅萩しーまーとで起床

コンビニは近くにあるし、三方を壁で囲まれていて風も凌げるし、かなり野宿指数の高い道の駅だった。おかげさまでのんびり寝かせていただき、朝6時にはテントを撤収。

そこから温かいコーヒーを飲みながらのんびりし、朝7時に歩き始めた。今日の行程自体はまっすぐ歩けば29キロ先の長門市街の道の駅で割と近いので、一度ゆっくり見たかった維新の中心、長州藩の聖地でもある萩の城下町を楽しむことに(自転車の時は普通にスルーしたからなぁ笑)

この道の駅から萩市街地は3キロほどで辿り着くので通学でチャリをかっ飛ばす学生たちに追い抜かれながら歩いていく

まずは萩観光の中心となる明倫学舎へ…って9時からかーい!流石に1時間待つのは勿体無いのでスルー。ちなみにここは長州藩の藩校にもなっていた場所だ。まぁ今回の目的はここよりも萩の城下町そのものだし、ここは萩でも1番有名な観光地なのでどーせまたくるだろ。

この明倫学舎は国道191号沿いにあるのだが、萩の城下町は国道から少し東に入ったところなので明倫学舎を右に折れて城下町へと向かう

城下の道のりに入ると、幕末に活躍した長州藩士一人一人の説明と小さな銅像。もう日本史マニアとしてはここを通るだけで楽しいまである。いちいち全部の説明を読んでいたので100m進むのに3分ほどかかっていた気がするくらいだ

禿げかけた初代の総理大臣、伊藤博文さんまでいらっしゃった。

そしてそのまま城下の中心地へ

整然と並んだ道のりに、白塗りの壁と瓦屋根が美しい。旅をして数多くの城下町を見てきたが、萩の城下町はその中でも屈指の美しさだ

そしてなにより、至る所に幕末の英雄の生家や所以の地が立ち並ぶ

こちらは維新十傑の1人であり長州藩の尊攘派のリーダーとして有名な木戸孝允の生家

さらに当時としては画期的な、身分にとらわれずに戦える兵を集い隊を作った奇兵隊のリーダーである高杉晋作の生家。奇兵隊はいわゆるゲリラ戦法のような戦い方をしていたらしいが、これがまためちゃくちゃに強かったらしい

高杉晋作の立像

「おもしろき、こともなき世を、おもしろく」

自分の信念を貫き、命を懸け、28歳と言う若さで亡くなった男の時世の句だ。

日本を変えるため戦った高杉晋作が詠んだからこそ響くものがある。

普通に今の世界に置き換えたら、自衛隊や警察などの国家間旅客相手に内乱を起こすみたいなもんなんだよなぁ…幕末の英雄たちは本当に現代を生きる自分たちには考えられないほどの「男」だったんだろうなぁ。

そんな歴史ロマン溢れる萩の町を存分に楽しみ、旅路に戻る。

萩市街を抜けると、次の長門市街までは峠の連続だ。先程までの国道191号は自動車専用へと繋がるので、県道にそれて歩いていく

山口のガードレールは黄色いのは有名なお話

最初こそ広い道のりだったが、峠の奥へと入っていくと同時に

「おいぃ!」と突っ込みたくなるほどの細道へ

久しぶりの感覚だ。こういう道を1人で歩くと嫌でも心細く、どこか怖くなる。「このままどっかへ迷い込んじゃうんじゃないか」みたいなね

もちろん電波もほとんど通じないので、道を確かめようがなく、事前に読み込んでいた頭の中の地図を頼りに進む(こういうとこだけ横石はえらくて、大体細道かなぁと思ったらその手前で電波がなくなる可能性を考えて地図を頭に読み込んでおく)

細道はさらに続き、両脇の地面にはイノシシが掘り起こした痕跡が至る所に確認できる。こんな人もいない細道でイノシシと遭遇なんて1番勘弁だ。余計怖くなりながら、1人心細く歩いていく

そして長門市に入った頃

やがて小さな小さな山間の集落に出た

本当に小さな里山だ

どこからか波の音が聞こえるのですぐ近くは海なんだろうか

集落の中心部へ歩いていく

小川に沿うように路地が通り、そこに山陰特有の赤褐色の屋根瓦が並ぶ。この赤褐色の屋根瓦は「石州瓦」と言って凍害に強く、冬は雪が多い山陰地方の山間に多い瓦らしい。

なによりこの懐かしい感じがたまらない

少し寂しく感じるのは、ここがあまりにも自分の感性に響く「里山」だからか、それとも誰もいない小さな田舎町を1人で歩いているからか

さらに歩いていくと

海を見渡す田園の中に赤瓦と青瓦が仲良く並ぶ風景。これこそ横石が探していた「ノスタルジー」を体現した風景、そんな気がした。

少し止まって眺めるつもりがどれほど眺めていただろうか、遠くの方からお昼のチャイムが鳴ってやっと目が覚めた。

最後はそんな集落を見渡せる高台へ

どこまでも儚い美しさを持った場所だ

山陰は特にこういう風景が多い気がする

在るべき姿でそこにある「日本の原風景」

今はもうあまり見なくなってしまったなぁ…

至る所に転がっている風景を欲深く、自分の思うままに気の済むまで眺めるために、今日もこうして寄り道を重ねていく。こうやって偶然何かに誘われるように入り込んだ県道や名もない集落は、大体寄り道途中に見つけるけど、大体好きな風景が溢れているのがまた面白いよね。

「寄り道」といえば「旅は人生の寄り道」とはよく言うし言われるが、横石はこの5年間休学までして旅をして、寄り道の中で元にいた道までがどこにあるか分からなくなっている気がする。

ただその寄り道は決して悪いものではなく、むしろ元いた道よりも曲がりくねっているように見えてとても真っ直ぐな気がするし、一方で「あれ?元の道ってなんだ?」とも思うのだ。

今こうして選んできた「旅という道」それもまた決して寄り道なんかでは無く、自分の人生の中の道の一区間でしかないのではないか、と。

こうして旅をして、見ず知らずの風景に、人に出会うこと。それを通して自分の中で本当に大切にしたいものに出会うこと。それは決して寄り道なんかじゃなくて、自分の進むべき道に元々必要なものだったのではないかってね。

そうそう、そんなことを考えていたんだなぁ、今日の横石は。峠の道中で山の隙間から広がる海原を見たときに、ふとそんなことをね。

そうやってまた自分の中の人生観?ってやつを固めていくのも、また「旅」。考える時間だけは山ほどあるからな。

気づけば細道を1人歩く怖さや寂しさも無くなり、国道に再度合流すればもう長門市街はすぐそこだ

最後は長門市といえばの青海島のおかげで湾のようになって波の穏やかな長門の東海岸に沿うように歩いていき

午後3時過ぎに目的地の道の駅センザキッチンに到着した。名前の由来はここ長門市仙崎地区の名産をキッチンで振る舞うかの如く提供しているからみたいだ。ちなみにここは2017年に開駅したばかりなのでめちゃくちゃきれいな道の駅

そして偶然市役所の観光課の女性の方とも仲良くなってテントを貼る許可もいただいたので、まずはゆっくり眠れそう。

この道の駅は目の前に最愛のポプラがあるので夜ご飯はもちろんポプ弁

最近ポプラはローソンに吸収されているようで「ローソン+ポプラ」という名前で見た目はローソンの店舗が多いが、やはりこの赤の純血ポプラがいいよね。店舗の中も一昔前のスーパーみたいでホッとする

今日選んだ弁当は

大盛りチキン南蛮弁当

本州を出る前にポプ弁全種類を制覇するのが今の夢です。

さぁ、明日は今や有名な角島大橋方面へ歩いて行きます。本州も残すところ数日やなぁ…

歩行距離 32キロ

山口県萩市→長門市

総歩行距離 3081キロ

今日もブログを読んでくださりありがとうございます!ブログランキングにも参加しているので是非下の日本一周ボタンを押して応援してください!

にほんブログ村 旅行ブログ 日本一周へ


にほんブログ村

448 件のコメント

  • Learn The FB Ads Tactics Behind Over $5 Million In Revenue From Your personal instructor
    Sean Ali spends over $10k per day on FB ads and
    will show … a non-stop sales flow that you can’t find in any online course or YouTube video.

    The YT Affiliate Profits course is the only training 100%
    based on live case studies from real experience and real
    money being spent on ads.
    While the industry is full of “theory-based
    training”, this is far from that.
    Click to get started now.https://www.reddit.com/user/CompetitiveContext97/comments/jshkit/yt_affiliate_profits_training_course_by_sean_ali/

  • Pretty component of content. I just stumbled upon your site and in accession capital to say that I get actually enjoyed account your blog posts. Any way I will be subscribing for your feeds or even I fulfillment you access consistently quickly.|

  • コメントを残す